Re Style

パールのお直しで一番多いのが糸ゆるみでの仕立て直し。
“連装”(れんそう)といわれるこの作業は、熟練した従業員が社内で行います。

私どもがお客様のネックレスをお預かりして常々思うのが、
金具をつけ替えるだけでももっと使いやすくなるのに、ということです。
それに、お店や通販などで購入したネックレスはほとんどが42㎝。
体格や年齢のことなど考えていないことが多いのです。

 

もう少し長かったら、もう少し短かったら
もっと私にベストなのに…といつも悔しい思いをしていませんか?
ご自分のサイズに合うようになると、ぐっと出番が増えるものです。
糸替えや金具替えのほかにも、パールのネックレスは意外とリフォームしやすいもの。
ネックレスの糸替えについてと、以下のリフォームおすすめ例をご覧ください。

お仕立ての種類


ワイヤータイプ
近年多くなった連装方法です。南洋真珠などの大きなパールを通す時に使われます。パール同士が傷つかないようにシリコンクッションを入れることもできます。
ワイヤータイプは強くて丈夫ですが、ハリがあるため折れやねじれにはダメージを受けることがあります。


糸タイプ
昔から広く使用されている連装方法です。使用頻度により劣化することがあります。また時間とともに糸が伸びる場合がありますので、2~3年に一度の糸替えをおすすめします。※両端の数ピースのみ結び目を作ります。


オールナッツタイプ
オールナットともいわれたりします。糸で仕上げる連装ですが、1粒1粒の間に結び目を作ることにより、万が一糸が切れてしまってもネックレスがバラバラになりません。またパール同士が直接ぶつからないので、手に取った時にしなやかな印象があります。ロングネックレスタイプにはこの方法がよく見られますが、すべての間を縛ってしまうと長くなってしまうため、数ピースおきに結び目を作ることもあります。

クラスプの種類

*ネックレスの金具には代表的なものが3つあります


バネ式タイプ
金属板のバネ力を利用したものです。多くのネックレスにこのタイプが使われています。
ほかのタイプに比べ価格が手ごろなのですが、決まった方向でしか差し込みができないため、慣れないと着けにくさを感じるかもしれません。


プッシュ式
近年開発されたビーンズタイプが主流です。
クラスプの一部を押すとストッパーが外れる仕組みになっています。
差し込みには上下がないので、どの方向からでも簡単に装着できます。


マグネットタイプ
デザイン部分を開閉して使用します。 金具の裏側にはマグネットがついていて、これがストッパー代わりになっています。
このクラスプは珠と珠の間を挟むタイプなので、お好きな長さに調整ができます。

CASE1


before


差し込みにくい旧式クラスプ


after1


マグネット付きの開閉式クラスプにとりかえると・・・

after2



after3


ちょうどいい長さに調整できるので、バランス良


after4


クラスプをフロントにもってくると華やかな印象に


after5


CASE2


before


小さくてつかみづらいチェーン金具


after1


つまみが大きな金具にお取替え


after2


開閉しやすくなったので
ネックレスの出番が多くなりました

CASE3


before


糸が切れてしまったネックレス


after1


仕立て直す際にプッシュ式クラスプに交換


after2


差し込みに向きが無いので後ろ手でもカンタン装着できるようになりました

CASE4


before


年齢とともにボリューム不足に感じられてしまうネックレス


after1


オニキスと合わせてロングネックレスとブレスに仕立て直し


after2


ブレスをネックレスにつなげると100cm超えのロングタイプに。金具もオシャレなのでエザインの一部のよう

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その他のパターンも


variation1


2/3ほどの長さで念珠に加工OK


variation2


パールとパールの間に半貴石を入れると、カジュアルで華やかに